日本経済新聞より 2009年1月20日掲載
歩くと足にしびれや痛みを感じ、座ると和らぐ。
こんな症状があれば「腰部脊柱管(せきちゅうかん)
狭さく症」が疑われる。
背骨の老化によって起こり、元気な高齢者が症状
を訴えることが多い。
関西労災病院の大和田哲雄・整形外科第二部長は
「約8割の人は安静にしていればよくなる。旅行
など活動度の高い生活を続けたい人は手術を受け
るのもよい」と話す。
近年、高齢者に増えている病気ですね。
老化によって脊柱管が細くなり、馬尾(ばび)や
そこから分岐する神経の根元(神経根)を圧迫し、
太ももの裏やふくらはぎなどにしびれや痛みを
感じます。
どのように診断・治療しますか。
「まずレントゲンを撮りますが、機能撮影という
検査が重要です。腰をかがめたりそらしたりして
撮影すると脊柱管の狭まり具合がよくわかります。
さらに磁気共鳴画像装置(MRI)で確定診断します」
「治療はまず安静に保つこと。活動度を下げ安静に
していれば2週間から1カ月で症状が改善することが
多い。痛みが強ければ消炎鎮痛剤を内服します。」
「症状が治まった後は生活改善が大切です。電車で
立って通勤していた人なら、余裕をもって家を出て
座るようにする。1km歩くときは500mで休憩
して2回に分け、体に負荷をかけないようにします。
健康の暮らしについてはこちらをご覧下さい下さい(伊藤孝ブログ)
http://www.itohkoh.com