2009年1月6日掲載 日本経済新聞より
前回よりつづく
痛みと発熱、疲労は変調を知らせる警報です。
しびれも同じですか。
「しびれとは何かというと、神経の障害のよって
感覚が過敏になったり低下(鈍麻)したりすること。
しぴれが出たら、どんな病気が疑われますか。
「特定の部位がしびれる場合、診断は比較的
容易です。
例えば利き手の親指、人さし指、中指の三本が
しびれるなら手根管症候群、ひじから下の小指側
のしびれは肘部管(ちゅうぶかん)症候群が疑われ
ます。
頚椎(けいつい)症や頚椎椎間板(ついかんばん)
ヘルニアも片側の腕や足にしびれが生じます。」
「一方、両側の手と足など複数部位がしびれる場合、
病変がどこにあるか分からず、重大な病気が潜む
可能性があります。
例えば糖尿病や膠原(こうげん)病、がん、脊髄(せき
ずい)炎などです。薬のの副作用や動脈硬化が進み
足にしびれや痛み、冷感が生じることもあります」
気になる人は何科を受診したらよいですか。
「しびれが特定の場所に限られるなら整形外科、
複数部位なら神経内科を勧めます。動脈硬化が
疑われるなら循環器内科で治療してもよいでしょう」