2009年1月6日掲載 日本経済新聞より
しびれは体の危険信号。
長引くようなら思わぬ病気が潜んでいる恐れがある。
しびれを伴う病気や対処法を紹介する連載の一回目は
「増える“現代病”」。兵庫医科大学の芳川浩男教授(神
経・脳卒中科)は「食生活の変化や高齢化でしびれは多
様になっている。腕や足など複数の部位に症状があれば
要注意」と話す。
しびれは現代病ともいえますね。
「神経内科の受信者が訴える症状として、しびれは頭痛、
ふらつき(めまいを含む)と並ぶ三大症状の一つです。
なかでも増えているのが糖尿病の合併症である糖尿病性
神経障害。高血糖が続いて末梢(まっしょう)神経が侵され、
両足などにしびれや痛みが出ます。
やがて感覚がなくなるとケガをしても気づかずに壊疽(えそ)
になりやすく、生死にかかわります。
「飽食の時代といわれる一方、若者を中心に変食が増え、
ビタミンB1欠乏症により手足のしびれを訴える人も目立ち
ます。白米食の普及で多発した脚気(かっけ)と同じで、戦後
激変しましたが、再び増加傾向にあるようです。
ビタミンB1や葉酸の摂取不足も、しびれの原因になります」
「このところ急増しているのが背骨の老化によって起きる腰部
脊管(せきちゅうかん)狭さく症。じっとしていればしびれや痛み
は出ませんが、最近のお年よりは活発に動き回るので症状が
表れやすくなっています」
次回につづく
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